永遠の出口 森 絵都

永遠の出口 森 絵都

ひとこと

ネガティブ志向の人の頭の中。

一人のネガティブ女性の学生時代に体験するであろう一連の事が詳細に書かれています。物語の最後では、主人公の社会人の物語も書かれています。話の中で、特に一喜一憂することもなく淡々と読んでいられるのは、主人公の女性が全てにおいて適当にやり過ごしているからなのかも。

この女性はやる気があるのに、本気を出さずに、自分にはこれくらいの人生なんだと思って生きています。その人生を文章で表すと、こんなにも人の一生とは大したことないんだと、少し悲しくなる。逆に言えば、適当に生きていたらそれなりの不幸と少しの幸せ、そのループが繰り返される。主人公も分かっているのに、適当に生きることを辞められない。

自分の人生を物語にした時に、誰もが読んでいて一喜一憂の出来事を一度は自分で仕掛けないと、あのループから抜け出せずに、自分とはこういう人生の星のもとに生まれてきたのだと、諦めながら生き続けることになりそう。

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